ほどけて、もどる。
あなたが、ただ在る。



滝が流れ、湯が湧き、
風がそっと通り抜けていきます。
ここでは、自然が、
在るがままに巡っています。

人はいつの間にか、
名やかたちをまとい、
自らを、ひとつの姿に結んでいきます。

それは、
自分らしさとなることもあれば、
ときに、絡まり、
心の余白を埋めてしまうこともあります。

自然の営みの中で、
ただ、そこに身を置く。

湯に浸かり、
深く息が巡り、
言葉の手前の静けさに、ふれていく。

そうしているうちに、
結び目はゆるみ、
内側に余白がひらいていく感覚に、
出会うことがあります。

その余白の中から、
ただ在るという感触が、
静かに立ち上がってきます。

この湯は、
金龍の滝の滝壺から、
静かに湧き出ています。

幾重もの時を経てきた水は、
岩を抜け、層を伝い、
形を変えながら、ここへ辿り着きました。

流れは止まることなく、
巡り続けています。

瀧日和は、
この流れをとどめることなく、
そのままに、受け渡していく場所です。

意味を詰め込みすぎず、
答えを与えすぎず、
流れが流れであることを
大切にしています。

ここは、
評価や役割から離れ、
余白の中で、
ただ在るという感覚に
そっと立ち返るところ。



ほどけて、もどる。
あなたが、ただ在る。